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これで、tinydnsの設定は終わりです。
 
これで、tinydnsの設定は終わりです。
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== tinydns/axfrdns用のデータ ==
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/var/service/tinydns/rootに移動して、次のファイルを作ります。
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Makefile
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ここで、/usr/local/bin/tinydns-dataの前は「タブ文字」です。スペースにしないように気をつけて下さい。
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        /usr/local/bin/tinydns-data</pre>
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※上の内容は都合上スペースで区切られていますので、コピペする場合注意して下さい。
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data
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<pre>DNSの内容を書きます</pre>
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dataを更新したら、makeをしておきましょう。勝手にdata.cdbが作られるはずです。
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=== data(tinydns-data)のフォーマット ===
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1行1指示で書きます。
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1文字目がドメインレコードタイプになります。
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詳細はググって貰うとして(笑)
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よく使うパターンだけを書いておきます。
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* #で開始
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コメントです
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* .で開始
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いわゆるNSレコードです。
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.<i>委任されたドメイン名</i>:<i>ホスト名のIPアドレス</i>:<i>ホスト名</i>
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というフォーマットになります。
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ホストのIPアドレスはここで省略して、+で指定する事も出来ます。
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* @で開始
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いわゆるMXレコードです。
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@<i>ドメイン名</i>:<i>MX先ののIPアドレス</i>:<i>MX先のアドレス</i>:<i>優先度<i>
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というフォーマットになります。
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MX先のIPアドレスはここで省略して、+で指定する事も出来ます。
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* +で開始
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いわゆるAレコードです。
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@<i>ドメイン名</i>:<i>ドメイン名のIPアドレス</i>
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というフォーマットになります。
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* 'で開始
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いわゆるTXTレコードです。
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'<i>ドメイン名</i>:<i>ドメイン名のTXT内容</i>
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というフォーマットになります。

2016年10月16日 (日) 14:26時点における版

tinydnsを使う

何故未だにtinydnsか?

管理しやすいからだよ!(笑)

リポジトリからインストール?

EPELを追加します。

yum install epel-release<br>yum update

パッケージを追加

djbdnsなのですが、どうもndjbdnsって名前になってるっぽい?

ndjbdns.x86_64 : New djbdns: usable djbdns

と言う訳で、この子を使うことにする。

インストール

yum install ndjbdns

何と、ucspi-tcpとバッティングします(笑)

ucspi-tcpを使ってなければコレで良いのですが……使っているので、別の方法を取ります(苦笑


ソースからインストール!

色々調べていたのですが、諦めました。

どうせ今回使うのは、tinydnsとaxfrdnsだけですので、ソースから入れちゃいます。

適当な場所(~/srcにします)で作業します。

ソースを拾ってきて、展開します。

wget http://cr.yp.to/djbdns/djbdns-1.05.tar.gz<br>tar xvzf djbdns-1.05.tar.gz

djbdns-1.05というディレクトリが出来るので、その中へ移動して、弄ります。djb系ツールではお約束ですが。

error.h

extern int errno;

これを

#include >errno.h<

と書き換えます。

で、makeと入力します。

エラーが出ます。

./compile: line 3: exec: gcc: not found

gcc入れるのを忘れてました。

yum install gcc

色々入りますが、まぁ良いでしょう。

気を取り直してmakeします。

今回は標準のインストーラーは使わずに、必要なモノだけを、/usr/local/binに直接コピーします。

cp axfr-get axfrdns dnsip dnsipq dnsmx dnsname dnsq dnsqr dnstrace dnstracesort dnstxt tinydns tinydns-data /usr/local/bin

手動でインストールやっほい。

手動で設定

今回は自動設定ユーティリティを使わないので、自力で環境を作ります。

色々とディレクトリを作る必要がありますが、今回は/var/service以下に作りたいと思います。 daemontoolsを併用する場合はこのディレクトリは避けて下さい。/serviceと被ってヤバいです。

まず、mkdir /var/serviceします。

使用するユーザーの作成

adduser tinydns<br>adduser axfrdns

tinydnsのディレクトリ・ファイル群設定

mkdir /var/service/tinydns; cd /var/service/tinydnsとして、その中で作業します。

必要なディレクトリを作ります。

mkdir env root

envは環境変数、rootはデータが入ります。

env/IPというファイルに、tinydnsがBINDしたいIPを書きます。

要するに、DNSサーバーのIPアドレスを書きます。

env/ROOTというファイルに、先ほど作ったrootのパスを書きます(/var/service/tinydns/rootとだけ書く)

tinydnsの起動ファイルを作成

/etc/systemd/systemで、次のファイルを作ります。

tinydns.service

[Unit]
Description=tinydns server daemon
After=syslog.target network.target auditd.service

[Service]
ExecStart=/usr/bin/envuidgid tinydns /usr/bin/envdir /var/service/tinydns/env /usr/bin/softlimit -d300000 /usr/local/bin/tinydns
ExecReload=/bin/kill -HUP $MAINPID
KillMode=process
Restart=on-failure
RestartSec=42s
SyslogIdentifier=tinydns
SyslogFacility=daemon
SyslogLevel=info

[Install]
WantedBy=multi-user.target

次に、systemctl start tinydnsとして、デーモンを起動します。

お約束で、systemctl status tinydnsでエラーが出ていないのを確認したら、systemctl enable tinydnsとして、再起動時に起動する陽にしておきましょう。

これで、tinydnsの設定は終わりです。

axfrdnsのディレクトリ・ファイル群設定

tinydnsだけだと、udp/53でしか起動しません。

tcp/53を使うために、axfrdnsも設定します。

mkdir /var/service/tinydns; cd /var/service/tinydnsとして、その中で作業します。

必要なディレクトリを作ります。

mkdir env

envは環境変数を格納します。

env/IPというファイルに、axfrdnsがBINDしたいIPを書きます。tinydnsのものと同じヤツです。

要するに、DNSサーバーのIPアドレスを書きます。

env/ROOTというファイルに、tinydns/rootのパスを書きます(今回は/var/service/tinydns/rootとだけ書く)

めんどくさいなら、/var/service/tinydns/envをコピーすると良いでしょう。

次に、/var/service/axfrdns/tcpに、次のように書きます。

:allow,AXFR=""
:deny

これは、tcpアクセスを許可するけど、ゾーン転送は許可しない設定になります。

次に、tcp.cdbを作るルールを作ります。

こういうMakefileを作ります。

ここで、tcprulesの前は「タブ文字」です。スペースにしないように気をつけて下さい。

tcp.cdb: tcp
        tcprules tcp.cdb tcp.tmp < tcp

※上の内容は都合上スペースで区切られていますので、コピペする場合注意して下さい。

この状態で、makeと入力すると、tcp.cdbが作られているはずです。

axfrdnsの起動ファイルを作成

/etc/systemd/systemで、次のファイルを作ります。

axfrdns.service

[Unit]
Description=axfrdns server daemon
After=syslog.target network.target auditd.service

[Service]
ExecStart=/usr/bin/envdir /var/service/axfrdns/env /usr/bin/envuidgid axfrdns /u
sr/bin/softlimit -d300000 /usr/bin/tcpserver -vDRHl0 -x /var/service/axfrdns/tcp.cdb -- <i>サービスを起動するIP</i> 53 /usr/local/bin/axfrdns
ExecReload=/bin/kill -HUP $MAINPID
KillMode=process
Restart=on-failure
RestartSec=42s
SyslogIdentifier=axfrdns
SyslogFacility=daemon
SyslogLevel=info

[Install]
WantedBy=multi-user.target

次に、systemctl start axfrdnsとして、デーモンを起動します。

お約束で、systemctl status axfrdnsでエラーが出ていないのを確認したら、systemctl enable axfrdnsとして、再起動時に起動する陽にしておきましょう。

これで、tinydnsの設定は終わりです。

tinydns/axfrdns用のデータ

/var/service/tinydns/rootに移動して、次のファイルを作ります。

Makefile ここで、/usr/local/bin/tinydns-dataの前は「タブ文字」です。スペースにしないように気をつけて下さい。

data.cdb: data
        /usr/local/bin/tinydns-data

※上の内容は都合上スペースで区切られていますので、コピペする場合注意して下さい。

data

DNSの内容を書きます

dataを更新したら、makeをしておきましょう。勝手にdata.cdbが作られるはずです。

data(tinydns-data)のフォーマット

1行1指示で書きます。

1文字目がドメインレコードタイプになります。

詳細はググって貰うとして(笑)

よく使うパターンだけを書いておきます。

  • #で開始

コメントです

  • .で開始

いわゆるNSレコードです。

.委任されたドメイン名:ホスト名のIPアドレス:ホスト名

というフォーマットになります。

ホストのIPアドレスはここで省略して、+で指定する事も出来ます。

  • @で開始

いわゆるMXレコードです。

@ドメイン名:MX先ののIPアドレス:MX先のアドレス:優先度<i>

というフォーマットになります。

MX先のIPアドレスはここで省略して、+で指定する事も出来ます。

  • +で開始

いわゆるAレコードです。

@<i>ドメイン名:ドメイン名のIPアドレス

というフォーマットになります。

  • 'で開始

いわゆるTXTレコードです。

'ドメイン名:ドメイン名のTXT内容

というフォーマットになります。